◆牧本次生『日本半導体、復権への道』を読み解く
★要旨
・一国の盛衰は、半導体にあり。
・半導体は、1%産業にあらず。
多くの産業の基盤となるのが、半導体なり。
・日本の強みは、川上産業にあり。
・中国は世界最大の半導体消費国であるが、
これを国内で生産することは限定的であり、
大半を輸入に依存している。
・中国が国産化の比率を上げるために、
政府が巨額の資金を投入していることに
米国は警戒を強めている。
・日本における、
デバイス産業の川上に位置する半導体材料分野や、
製造装置分野は極めて健全であり、
強い国際競争力を維持している。
・逆に、弱体化しているのは、
デバイス産業と川下に位置する電子機器産業である。
・筆者は、スマホの次の主力市場は、
自動運転車を含むロボティクスの分野になるだろうと、
予想している。
・1980年代にジャパンアズナンバーワンと
言われた背景の一つは、
日本の家電製品が世界市場を制覇したことである。
縁の下でこれを支えていたのが、半導体である。
・そのルーツは、
真空管が使われていた1950年代に
いち早くトランジスタを使ってラジオを作り、
大きな成功を収めたことにある。
・歴史的背景により、
アメリカでは国民の間で広く、
「半導体は国防の要である」
という認識が共有されている。
・半導体は、大統領のマターなり。
・レーガン大統領を含め、
アメリカの歴代のトップは、
いずれも半導体に強い関心を持っている。
★コメント
あらためて、半導体について詳しく学びなおしたい。