◆内藤陽介・渡瀬裕哉『なぜレジ袋は有料化されたのか』を読み解く
★要旨
・「エコ」のためだから負担は仕方ない。
現在、そんな空気が世の中に充満している。
・レジ袋「有料化」の問題は、
「エコ」の観点からではなく、
法治国家の手続き上の問題として考えるべき。
・筆者がかかわったのは、
あくまでもレジ袋「有料化」という
一個別ケースにすぎないが、本書の内容は、
他の事例についても十分に応用が可能なり。
・今後、読者の皆さんが、
それぞれの関心に応じて、
規制の成り立ちを調べるとともに
法治国家の手続きとして不備があれば、
指摘して修正させる、
さらに問題ある政治家はきっちりと落選させ、
責任を取らせていくためのサンプルとして、
活用していただきたい。
・規制に関係しそうな情報を収集していくことは、
規制が作り上げられる全体像を
捉えることにつながり、
規制に関する議論の際に相手側の矛盾点や
問題点を指摘する武器になる。
・立法プロセスの矛盾点や問題点を
指摘することは、
根拠となる情報を押さえておけば、
誰でもできること。
・「レジ袋の有料義務化」という規制政策は、
国民生活に多大な影響を与えている。
・レジにおける声掛けコストを推計すると、
時給総額140億円なり。
・レジ袋以外にも、
我々が日常生活を送る上で、
様々な規制をが存在しており、
それらの規制には必ず経済コストが伴っている。
・日本政府は、
規制による目に見えないコストの全容を
把握することなく、
今日も制御基盤が壊れたマシーンのように、
新たな規制を作り続けている。
・一般国民に規制ができるまでの
プロセスに関する知識が公開されることは、
逆説的に新たな規制作りを防止し、
また既存規制を葬っていくための知識にもなる。
・規制を作る人々にとっての武器は、
規制廃止および規制新設防止を
求める人々にとっての武器にもなる。
★コメント
あらためて、規制の弊害を強く知ることができた。
徹底的に調べ上げ、情報取集と行動を続けていきたい。
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