◆清田直紀『なぜ日本は戦争したのか?17の質問から読み解く歴史物語』を読む


★要旨



・ラテン語の教訓に『汝平和を欲さば、戦への備えをせよ』

(あなたが平和を望むならば、戦争について考え備えをしなさい)

という言葉があります。



・「平和」を望むなら

「戦争」を起こさない・巻き込まれない方法を考え実践しなければなりません。

ラテン語の教訓は日本人だけでなく

平和を望むすべての人に当てはまります。



・昭和20年(1945年)8月、日本は4年近くの戦闘の後、ポツダム宣言を受諾。

軍事的な戦闘は終了しました。

では、欧米列強の植民地支配はその後も継続したのでしょうか。

そんなことはありません。

大東亜戦争中からアジアは次々と独立に向かいます。



・日本は戦闘に敗れても「目的」を達成した。



・日本は大東亜戦争の序盤数か月間は東南アジア各地で連戦連勝でした。



・日本はアジアの人たちに数百年にわたって

自分たちを支配した白人を追い払う有色人(日本人)の姿を魅せることで

「自分たちにもできる!」という独立への勇気と希望を与えました。



・「物語る」は、その名のとおり

「歴史の流れを『物語』のように『語る』学習活動」です。



・歴史上の人物や出来事を把握し「いつ・誰が・何が原因で・何をして・どうなったのか?」

などを聴いている人が分かるように説明するのが

「物語る」です。



・歴史を「物語る」活動を経て手にした感動は、

私たちの心の「根っこ」を伸ばしてくれます。



・この「根っこ」は過去の歴史に向かって伸びる根です。

根から得られるのは、

先人が積み上げてきた知恵だけでなく、

「生きる力」そのものです。



・「日本軍が米・英・蘭・仏を私たちの目の前で徹底的に打ちのめしてくれた。

私たちは白人の弱体と醜態ぶりをみて、

アジア人全員が自信をもち、独立は近いと知った。

一度持った自信は決して崩壊しない。

そもそも大東亜戦争は私たちの戦争であり、

私たちがやらねばならなかった。

そして実は私たちの力でやりたかった」

(プン・トモ元情報相、インドネシア)



・ 「歴史的に見るならば、

日本ほどアジアを白人支配から離脱させることに貢献した国はない。

しかしまたその解放を助けたり、

あるいは多くの事柄に対して範を示してやったりした諸国民そのものから、

日本ほど誤解を受けている国はない」

(バー・モウ元首相、ミャンマー)



★コメント

あらためて、歴史を学ぶ、歴史に学ぶという原点を強く考えた。

歴史には、我々の根っこがあり、

それは若者だけでなく、

大人も学ばなければならないと、

確信した。