◆大村大次郎『土地と財産で読み解く日本史』を読む
★要旨
・徳川家康は「日本史上最大の資産家」だった。
・家康の場合、大坂の陣以降は、
直轄領だけで400万石あり。
徳川家勢力全体では、800万石あった。
・家康は、棚からボタモチで巨額を築いた。
・家康は、他家同士の大きな戦いが終わった後に、
敗れた勢力を食いつぶすことで、
勢力を急拡大してきた。
→
桶狭間の戦い、本能寺の変、小田原征伐など。
・関ヶ原の戦いにより、
家康は、全国の主要な金山、銀山、堺などの主要港を手に入れた。
・明治維新とは、武士たちのリストラだった。
・古代日本は、朝鮮半島の一部を領有していた。
半島南部の任那(みまな)という地域で
広大な穀倉地帯であった。
・朝鮮半島は、古代日本の鉄の供給源だった。
・「応仁の乱」の原因は、
室町幕府の直轄領の少なさにあり。
・織田信長は、
大胆な農地改革を行い、領民に対して「大減税」を行った。
それが国力増強につながった。
・室町時代、寺社勢力は、
広大な土地と莫大な資産を持っていた大財閥だった。
それをもとに、
国の政治経済の中枢を握っていた。
・信長は、寺社勢力の経済利権をぶっ壊し、
楽市楽座をつくり、規制撤廃を断行した。
★コメント
海外から学ぶのもよいが、日本史から学べることは多い。