◆大村大次郎『会計の日本史。お金が歴史を動かした』を読み解く



副題→「その時、お金が歴史を動かした」



★要旨



・「大化の改新」は、会計力によって成し遂げられた。



・坊主と武士は、勘定に強かった。



・加藤清正も石田三成も、会計官だった。



・幕末維新において、

大政奉還のとき朝廷の金庫は、空っぽだった。



・古代から中世にかけての寺社というのは、

日本の商業全体を取り仕切っていた。



・平安時代から戦国時代にかけて、

寺社というのは、国の経済の中枢を握っている、

大財閥ともいえる存在だった。

彼らは桁外れの経済力を持っていた。

まず挙げられるのは、領地・荘園の広さだ。



・日本の会計史の中で、

重要な資料として「中井家の帳簿」がある。



・中井家は、信長の時代から商売を始め、

江戸時代になると当主の中井源左衛門が

関東以東にも販路を広げ、豪商となる。



・中井家には、1万5,000点に及ぶ帳簿資料が残されており、

日本会計史の重要な資料となっている。



・中井家の帳簿には、大福帳、金銀出入帳、

売立帳、仕入帳、貸借帳などがあり、

現在にも通じる簿記システムを持っていた。



・田中角栄というと、

闇将軍、金権政治というイメージがある。

じつは角栄は、会計の達人だった。



・角栄は、脱税の一歩手前が、

脱税に半歩踏み込んだような巧妙な節税策を使って、

政治資金を作っていた。

彼は日本の会計や税法を熟知していた。



★コメント

会計の側面から歴史をみていき、

その過程で会計にも詳しくなっていきたい。

 

 

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