◆原田武夫『それでも日本バブルは終わらない』を読み解く



★要旨



・私たち日本人は普段、自分たちのことを

「グルーバル社会から一番遠い存在」

と信じ込んでいる。



・だが、果たして本当にそうなのであろうか。

私たちの国、日本は、

「すでにそこにあった」という意味で

固有のものをベースにしながらも、

明らかにその後、次々に渡来してくるもの

そのものを受け入れ、取り込み、封印することで

自ら豊饒な世界を作り出してきた。



・すべてが中東有事に帰結する。



・タックスヘイブンのマネーは、共産圏へ向かう。



・マネーの洪水が、共産圏を破壊へと追い込む。



・クルド人問題の本質が分かれば、中東問題が見える。



・世界史を動かす方向性は米欧が現に決めており、

しかもそれは現実に物事が動く遥か前に決めていることも

よくあるのだ。



・米欧社会は、次の5つの階層に分かれている。


1、根源的な階層(王族)


2、番頭(大統領やコングロマリットのCEO)


3、支配人(マネジャーたち)


4、労働者。


5、その他。



・グローバルマクロ(国際的な資金循環)を

動かすためのビジネスモデルを作るのは、

最初の2つの、根源的な階層と番頭である。



・グローバルマクロとそれによって

突き動かされる世界史の歩みは、決して偶発的なものではない。

むしろそれはあらかじめ計画され、

国境を越える形で実行される戦略に基づくものである。



・一般に「富裕層」ともなれば富を独り占めし、

自分だけがそれを増やしているように思われがちだ。

だが真相はまったく違うのであって、

放っておくと滞留してしまうマネーを

わざと追いたてることで、グローバルマクロを

廻し続けているのである。



・欧米による経済運営の基本は、

「バブルとその崩壊」の繰り返しである。

そのバブルを発生させるためには

マネーをばら撒かなければならない。



・イラクにあるクルド人居住地域(南部クルディスタン)は、

石油利権の巣窟であり、

しかも「アラブの春」からも漁夫の利を

得ているというわけだ。



・富の東漸、すなわち我が国を中心とした東アジアへ

富が次々に集積していくのを何が何でも食い止めること。

これがロンドンシティを筆頭とした、

米欧が行っていることの本質である。



・実に奥深い、我が国固有の「構造」こそが、

富の東漸という歴史的な現象を貫く核心であることを、

グローバルマクロを動かす米欧のエスタブリシュメントたちは、

熟知しているはずだ。



・なぜなら、

彼らはGHQという名でやってきたアメリカを使って、

我が国の隅から隅まで、

すべてを調べ尽くしたからである。



★コメント

世界の動きは謎に包まれている部分が多く、興味深い。


 

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