◆松本佐保『熱狂する「神の国」アメリカ』を読み解く



副題→「大統領とキリスト教」



★要旨



・前著でアメリカとバチカンとの外交関係について書いたとき、

唯一のカトリック大統領J・F・ケネディと

繋がりのあるカトリック人脈を調べた。(バイデン就任前)



・ケネディが大統領になる前の時代から

プロテスタントのルーズベルト大統領や

政治との繋がりが見えてきたので、

アメリカの戦後から現在までの

キリスト教票と大統領の関係を本著で書くに至った。



・かつてはピューリタンがイギリスからアメリカに渡って

プロテスタントがアメリカに伝播し、

独自の発展を遂げて現在でも政治と深く結びつく

という状況を生み出した。



・そうしたことから宗教からアメリカを斬る、

しかも今まで培ってきた欧州研究やバチカン研究を活かして

アメリカの大統領を語る試みに挑戦した。



・最古の議会制民主主義とされるイギリス議会の歴史は、

13世紀のマグナカルタにまで遡る、

身分制議会を起源とする。



・17世紀、イギリスのピューリタンは

長老派、独立派、分離派へと分化していた。



・独立派には、イギリスの下層地主階級出身が多く、

彼らは1630年頃からアメリカへの入植事業を通じて、

ピューリタン聖職者の育成を推進し、

また独立派の商人たちと同様に、

ピューリタン・ネットワークを形成した。



・ピューリタン・ネットワークは、

イギリスとアメリカの間の商業・貿易的な繋がりだけでなく、

奴隷貿易などオランダとの交易関係までも含んだ

国際的なネットワークであった。



★コメント

アメリカの歴史は、短いかもしれないが、

奥深いものである。

調べるごとに発見がある。


 

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