◆大村大次郎『お金で読み解く地政学』を読む
★要旨
・アメリカの強みは、
なんといっても国土の広さと資源の豊富さだ。
・アメリカの広い国土は、農業にも適している上、
金脈、油田、鉱山とあらゆる資源の宝庫なり。
・アメリカが世界の経済大国にのし上がったのは、
第一次大戦のときだ。
・ドルを基軸通貨にして世界の覇権を握った。
アメリカは、
第二次世界大戦でも国土が戦災を受けなかった。
・経済を支えるロシアの巧妙な資源外交。
・2022年2月、
ロシアが隣国ウクライナへ侵攻した。
欧米諸国は、ロシアに厳しい経済制裁を課した。
だが、ロシア経済は持ちこたえている。
ロシア経済は、意外に盤石だった。
・ロシアは莫大な天然資源があり、広大な農地もある。
国内の需要を満たすだけでなく、
世界中に輸出され、世界経済の一翼を担っている。
経済制裁を受けても、最悪自給自足できる国だった。
・アメリカでシェールオイルの生産が爆発的に増え、
OPECのシェアが低下した。
シェールオイルというのは、
岩盤層から抽出して生成される石油のことだ。
・ロシア資源の買い手は、いくらでもいる。
・ソ連崩壊後、ロシアの大混乱は、
目端の利く実業家にとっては、大きなビジネスチャンスだった。
ソ連時代に要職にあった者で、
目端の利く者は、うまく外国から資金を調達するなどして
旧ソ連企業群を安く買い取り、
瞬く間に大企業の経営者になった。
・ブラジルは、宗主国より経済力のあった南米の巨人なり。
・ブラジルは、国土の広さは世界第5位、
さまざまな鉱物資源に恵まれ、
肥沃な大地を持つ南米で最大の経済大国なり。
・ブラジルは、ポルトガルから分家したような国である。
・南米ブラジルは、植民地時代から経済的に大きな価値をもっていた。
サトウキビ農場の成功や、金鉱脈が発見され、
ポルトガル本国より経済力があった。
・ブラジルの独立に対し、
ポルトガルとしては皇太子の国に攻め込むこともできず、
また遠く南米まで軍を派遣できる国力もなかった。
このためブラジルは大した戦乱もなく、
大きな国土のまま独立できた。
★コメント
マネーの視点で世界の歴史と地理を見ると面白い。
◆まぐまぐメルマガ『国際インテリジェンス機密ファイル』ご案内。
ご登録はこちら。
http://www.mag2.com/m/0000258752.html
★