◆山田敏弘『MI6、CIAの厳秘インテリジェンス』を読み解く
タイトル→「世界のスパイから喰いモノにされる日本」
★要旨
・アメリカには、CIAをはじめ、
17のインテリジェンス機関が存在する。
・これらの機関が少なくとも年間800億ドルの予算で、
国内外で情報活動を行い、
大統領などの政策決定に判断材料を提供する。
・これほどの予算をかけて、国民の生命財産を守るために、
情報工作を行っているのだ。
・CIAと一口に言っても、局内には様々な仕事がある。
・諜報や工作活動に従事する、
スパイと呼ばれる人たちが所属するのは作戦本部だ。
作戦本部の活動で世界各地から集められる情報は、
分析本部でブラッシュアップされる。
・隠された予算と巨大利権。
・CIAの予算額や職員の数は、機密事項として公開されてはいない。
・流出した機密文書によれば、
年間の予算は約150億ドルで、
職員数は、約2万1500人だ。
・ちまみにMI6の元スパイによれば、
「私たちはCIAがどのように動いているのかを監視してきた。
だからこそ言えるのだが、
CIAには表に出ていない予算がある」
と指摘している。
・あるアメリカ国務省の関係者に話を聞くと、
「CIAには秘密の資金のようなものがあり、
関係者はあまり予算の心配はしていない」
と言う。
・ひとつだけ確かなことは、
ある国際機関に所属する人物が筆者に、
「CIAなどはアメリカ民間企業とも密に動くことがあり、
そこからビジネスが広がっている。
たとえば、安全保障などで危機を煽って、
そこにアメリカ企業をねじ込むといった具合だ」
と指摘している。
・別の元CIA諜報員も筆者に、
「予算はあまり気にすることがなく、
活動資金についてはそれほどストレスを感じたことはない」
と語っている。
・CIAの活動の幅は、諜報活動から政界工作、
ビジネスまで広がっているために、
表に出ないカネも不可欠ということだろう。
・シリアなどでの紛争でも、やはり石油利権が関与している。
・MI6の元スパイは、トランプの会見を受けて、
こんなことを言った。
「そもそもCIAはすべて、カネ儲けが
動機になっているというのが元同僚たちとの共通認識だ。
正直言うと、CIAがくれる情報は、すべてアメリカによる、
いかがわしいビジネスにつながっている、とすら考えたくらいだ」
★コメント
諜報の世界は、奥深く、バライティに富んでいる。
調べていきたい。