◆苫米地英人『圧倒的な価値を創る技術、ゲシュタルトメーカー』を読み解く



★要旨



・私の考えでは、現代の社会で一人前の職業人になるためには、

博士課程を終えるくらいの勉強は最低限必要。




・バラバラに存在するものを統合して、新たな価値を生み出す能力が、「ゲシュタルト能力」。

ある学問を修めたということは、このゲシュタルト能力の基本的な訓練を受けていることを意味する。


学問の理解とは、まさにバラバラの知識を整理して一つの整合的な体系を創り出すことに他ならない。




・私の考える製造業は、ゲシュタルト構築そのもの。

ばらばらに存在するものを統合して、新たなゲシュタルト=全体を作り出すこと。

すなわち、付加価値を生み出すこと。

現代の製造業の範囲は、そこまで広げて考えるべき。



・学問とは、ゲシュタルト能力の訓練である。

ゲシュタルトメーカーになるための基礎的訓練として、

大学院の博士課程に進んで、なんらかの学問を修めることをオススメする。




・準備の第一歩として、まずやるべきことは、実にお手軽。

インターネットでの検索。

大学院で指導を受ける教授をまず物色する。




・人生の前半は「学業優先」でよい。

40歳までは「仕事より勉強優先」でいい。


ゲシュタルト能力を上げるために必要なのは、高い視点からより広い情報空間を

俯瞰できるようにするトレーニング。




・世代間闘争は無意味。

自然の摂理を理解する。


大事なことは、何十年後、世代交代によって今度は自分たちが社会の中心になったとき、

同じ過ちを繰り返さないこと。

そのためには、理想を失わず、今の社会にはどんな問題があるのか、

どうすれば解決できるかを考え続けることが大切。



★コメント

学問の大切さは、よくわかるが、40歳まで勉強優先とは凄い。

目からウロコが落ちました。

やはり苫米地氏は、視点が高い。