◆村上憲郎『村上式・シンプル仕事術』を読み解く



※要旨



・村上式では、仕事の原理は以下のたった7つだけ。


1.会社のしくみを知る。


2.財務・簿記の基本知識を身につける。


3.疑問はその日に解決する。


4.仕事の目的は顧客満足にある。


5.仕事の優先度をつける。


6.アイデアは頭で考えない。


7.デール・カーネギーに学ぶ。




・村上式仕事術のルールは、何事においても「まず森を見ること」。

これに尽きる。



・仕事はお金が回ってこそ。

大学卒業後、理系の技術職として入社、設計部に配属された。


研修に入る前に、「設計規格」を教わった。

その研修の初日、最初の講義がなんと、工業簿記だった。


設計規格の講義と聞き、日立の設計に関するノウハウや秘密を教えてもらえると期待していた。

だが、開口一番、「会社は儲からなければならない、大事なのは、ソロバン勘定だ」と始まった。




・何も解決しない「どうしましょう?」は禁句。

上司には「こういう理由から○○にしようと思いますが、いかがでしょう?」と聞くべき。



・プロを納得させるための「でっち上げ」技術。


1.薄くて濃くてやさしい本を見つける。


2.それを集中して一気に読み上げる。


3.とりあえず、わかったところだけをピックアップする。


4.分かったところを繋ぎ合せる。




・アメリカ人相手にグローバルな仕事を行うために、押さえておきたい4つの知識。


1.キリスト教の基礎を理解する。


2.仏教の基礎を理解する。


3.西洋哲学の基礎を理解する。


4.アメリカ史を理解する。




※コメント


村上式は、シンプルですぐにできそうだ。

ただ本当にそのテーマの知識を深めたいなら、大量の関連文献を読むことが求められる。

最初は、でっち上げ方式でよいが、それをきっかけにより詳しく研究することが大切だ。