◆福井憲彦『超約・ヨーロッパの歴史』を読み解く
ジョン・ハースト、著。
福井憲彦、監修。
★要旨
・ヨーロッパ文明は、その発端において
次の3つの要素で構成された。
1、古代ギリシャ・ローマの文化。
2、ユダヤ教の分家であるキリスト教。
3、ローマ帝国に侵入したゲルマン戦士の文化。
・古代ギリシャは、哲学、芸術、文学、
数学、科学、医学、政治思想、といった知的行為の源流である。
ローマ人はギリシャ人から学び、
やがて強大なローマ帝国を築いた。
・イエスはユダヤ教の古い道徳を拡張し、
キリスト教という教えに変換した。
そして伝道者パウロが、
キリスト教はユダヤ人だけでなく万人のものであることを示し、
世界宗教となった。
・ゲルマン戦士は死を恐れず戦い、ローマ帝国を滅ぼした。
・ローマ帝国がキリスト教化された。
・313年にローマ皇帝がキリスト教を公認し、
その50年後、別の皇帝がキリスト教以外の宗教を禁止した。
これにより、キリスト教はローマ帝国公認の唯一の宗教となった。
・教会は、ギリシャ・ローマの学問を保護した。
・キリスト教徒には独自の教育体系がなかった。
そのため、異教徒であるギリシャ・ローマ人の著作を利用・保護した。
・ゲルマン戦士が、キリスト教を支持した。
・読み書きができないゲルマン人は、
奪った土地を経営するため、
キリスト教を支持し、教会の助力を得た。
★コメント
欧州の歴史を深く勉強していきたい。