◆遠藤誉『「中国製造2025」の衝撃』を読み解く
※要旨
・「中国製造2025」を完遂すれば、
中国はアメリカを越える。
・2025年こそは、世界が変わる分岐点である。
・中国は2015年に
「中国製造(メイドインチャイナ)2025」という
国家戦略を発布した。
・2025年までにハイテク製品のキーパーツの
70%を「メイド・イン・チャイナ」にして
自給自足すると宣言した。
・同時に有人宇宙飛行や月面探査プロジェクトなどを推進し、
完成に近づけることも盛り込まれている。
・かつて反日デモがあったとき、
日本製品不買運動が起きた。
しかし、中国で使われていたスマホなどの
キーパーツは日本製だったのである。
戦略2025には、当初、
「再び日本からの屈辱を受けてはならない」
という要素が大きなパーセンテージを占めていた。
・しかし、2017年にトランプ政権が誕生すると、
事態は一変してしまった。
・「アメリカ・ファースト」を掲げたトランプ大統領は、
2017年末あたりから対中強硬策に出始め、
米中貿易戦争を通して、
なんと「2025」を阻止し始めたではないか。
・アメリカにとって「2025」が成功すれば、
アメリカは世界のトップリーダーの地位から
転落する危険性を持つ。
・本書では、オバマ大統領が気づかず、
トランプの警告によって明らかになった
「2025」を、人材と半導体
および宇宙に焦点を当てながら分析し、
中国の実態と野望を明らかにする。
※コメント
凄まじい分析だ。
中国の戦略を網羅しており
必読である。