◆石橋文登『安倍「一強」の秘密』を解説します。





★要旨



・安倍さんが一強を築き上げることができた最大の理由は、

選挙に勝ち続けたことにあり。



・佐藤栄作総理は、こう言った。

「選挙をやればやるほど首相の力は強くなる。

内閣改造をやればやるほど弱くなる」



・自民党は小選挙区で2600万票前後を、

常に安定して叩き出す政党でほとんど風は吹かない。

風は常に、野党に吹いている。

2600万票は、野党が割れている限り無敵。

しかし、敵が一致結束すると逆立ちしても勝てない数字なり。



・安倍晋三の強みは、必要だと判断したら、

躊躇なく、解散の引き金を引くことにあった。



・政界は古今東西、言葉が現実になる「言霊の世界」なり。

だからこそ、政治家の言葉はニュースになる。



・永田町には、政治家が700人以上いる。

政界は社会の縮図なので、いろいろな人がいる。

ただ一点、一般社会と異なる点がある。

政界は、全員キャラが濃い。



・安倍さんという政治家は、一見気さくで人当たりが良いが、

実際には頑固かつ過激な人物である。

「これは、おかしい」と思うと、

目上の政治家でも徹底的に戦いを挑んだ。(石橋文登)



・安倍さんは、おかしいと思った案件については、

周到に準備した上で、中堅若手議員を集結させて気勢を揚げ、

数の論理で圧力をかける。歴史教育や拉致問題など。

(石橋文登)



・安倍さんは「議連」を使った政局をもっとも得意とした。

これらを活用してリベラル勢力の動きに対抗した。



・ドロドロの派内抗争を乗り越えてきた清和会は、

安倍さんを含めて、ケンカ上手の多い派閥なり。



・ドロドロの政局があってこそ、政治家は成長する。

厳しい政局、厳しい選挙を経験していないと、問題を起こすダメ議員が増える。



・厳しい選挙や政局があれば、ダメ議員は自然に淘汰される。



・政局や選挙でしか、政治家は素顔を見せない。

政治家は、人に嫌われるのをいとわないことが求められる。



★コメント

安倍さんの政治力や人間力から学べることはたくさんある。