◆グローバー・ノーキスト『保守革命がアメリカを変える』を読み解く
★要旨
・レーガン政権の実績
・ロナルド・レーガンが政権の座に就いた時期は、
インフレ率が二桁になった二年目であり、
金
利は20パーセントを超え、
アメリカ国民の一人あたりの所得は低下、
さらに失業率も増加、
困窮指数は20パーセントに迫っていた。
・その一方、ソビエト連邦とその支持者は、
中南米、アジア、アフリカへと
勢力を拡大しつつある時期でもあった。
・ヨーロッパは、
アメリカの弱体化とソビエトの脅威の前に
無力化していた。
・レーガンは、
すべてのアメリカ人の税率を
一律25パーセント削減し、
通貨供給を引き締め
規制による国民への負担を緩和した。
・そして、国防を強化し、
ソビエト連邦に対抗するとともに
戦略防衛構想(SDI)を打ち出した。
そしてこれらは素晴らしい効果をもたらしたのだ。
・本書は、
アメリカ国民が建国以来
何を拠り所としてきたのか、
また今回の政治的うねりの牽引力として
共和党がいかにして躍進してきたか、
についてまとめたものである。
・さらにワシントン
のエスタブリッシュメント達が、
自らの帝国を守るために講じた
下品極まりない保身策について
も言及してある。
・アメリカ国民の納めた税金と
自分の通帳残高との見分けが
つかないような連中
はもはやその地位を失ったのである。
・また、納税者を見下し、
自らの政策上の失敗をごまかしてきた者達も、
その信頼を失墜させた。
・アメリカ人であることは、
人種や宗教、民族や出身とは関係がない。
・これは独立宣言の精神であり、
合衆国憲法の精神でもある。
・すべての者は神と法の下に平等なのである。
・つまり、政府には
国民に指図する権利など全くない
ということであり、また政府という存在は、
われわれ国民が一時的に
権限を与えている存在にすぎないのであり、
それ以上の何物でもない。
・アメリカ国民とは生来
そうした信念を持っているのであり、
そうした思想によって
一つに結ばれた国民なのである。
★コメント
アメリカの保守派の考えがわかる、
貴重な一冊だ。
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