◆渡部昇一『歴史の鉄則。税金が国家の盛衰を決める』を読み解く


※要旨


・「生産よりも収奪」がスペイン没落の理由なり。


・土地支配の次の段階の商業支配に
本格的に気が付いたのは産業革命後のイギリスだった。


・「国民の富」を奪えば、国は自滅する。


・レーニンに始まり、レーガンに終わる。


・私はレーガノミクスこそ、
レーニンの経済政策に匹敵するだけの
歴史的価値を持ったと考えている。


・レーガン大統領の歴史的な政策とは何か。
それは、
所得税の大減税である。


・レーガンの所得減税策は、
アメリカ国民が使える金を大幅に増やし、景気を良くした。
所得減税は、国民を豊かにする。


・ハイエク先生は、徹底した自由主義者だった。


・社会主義経済は、どんな穏健なものでも、
結局は一握りのエリートが計画し、
命令する統制経済になる。つまりは命令経済になる。
それならば、いかに混乱しているように見えても、
「闇市」のほうがよい。


・自由市場は、
誰かの命令を受けて取引が行われたりしない。
ある商品が欲しい人と売りたい人の欲望が、
価格を作り出す。


・パトロンが小粒なら、文化も小粒になる。


・いちばん大切なものは、「国民の富」である。


・税率を高くすれば、中流が没落する。


・国民に富があってこそ、真の文化が創造できる。
文化の本質は、気まぐれと酔狂。

・税金が減れば、政府は小さくなる。


・国民の富は、自由経済市場にある。

★コメント
読めば読むほど、味がある本である。
いちいち腑に落ちることばかりだ。