◆稲垣栄洋『雑草という戦略』を読み解く
(予測不能な時代をどう生き抜くか)
★要旨
・そこらへんに勝手に生えてきて、踏まれたり、
抜かれたりしている植物を、
私たちは「雑草」と呼ぶ。
・しかし、雑草は何となく生えているわけではない。
雑草の生えている場所を思い返してほしい。
・そこは、
「予測不能な激しい変化が起こる場所」なのである。
そのような場所で、植物が生えることは簡単ではない。
道ばたや空き地に生えるのは、
じつは大変なことなのだ。
・「雑草」と呼ばれる植物は、
そんな過酷な環境を選んで生えている。
・草は、大きくなることはない。
地面に近いところに生えるだけである。
・「大きいことこそが、良いことだ」という従来の価値観を、
草というイノベーションは、完全に覆した。
・ もし、私たちが生きている現代が、
予測不能な変化の時代なのだとしたら。
雑草の戦略が役に立たないはずがない。
・激しい生き残り競争が繰り広げられ、
そこを勝ち抜かなければ自然界に居場所は与えられない。
・そんな厳しい競争の世界である。 そこでは、人間のビジネスの世界よりも、
ずっと厳しい生存競争が行われているのだ。
・ニッチとは、けっして「すき間」を表す言葉ではない。
大きいニッチもあれば、小さいニッチもある。
・しかし、条件や範囲を絞り込んですき間を狙っていった方が、
ナンバー1になりやすい。
・ニッチは、
すき間のように、小さい方が有利なのだ。
★コメント
雑草から学ぶ点は多い。
そのたくましさを見習いたい。