◆倉山満『救国のアーカイブ。公文書管理が日本を救う』を読み解く
★要旨
・本書でお話しする、アーカイブとは何なのか?
日本を救う技術であり、学問体系です。
・アーカイブという言葉は、
なじみが無いかもしれませんが、
「公文書管理」という言葉は聞いたことがあるでしょう。
公文書管理はアーカイブの一部です。
・アーカイブは、
政府与党にも野党&マスコミにも、国民全員に対して公平です。
その文書を使って議論を戦わせることはあっても、
文書の管理自体にイデオロギーはありません。
・アーカイブとは、
その文書の管理のやりかたを研究する技術です。
・きちんとした文書管理は、
ミサイルよりも破壊力があり有益である。
アーカイブこそが国を守る武器だと信じています。
・いずれにしても、
歴史的に貴重な文書が保存されていれば、
将来の意思決定において検証することができます。
特に大事なのは、途中経過なのです。
・ここで日本のアーカイブ、文書管理の致命的な問題点を指摘します。
日本のアーカイブでは、
最後の結論さえ残せばいいという考え方が支配的です。
この考え方が、いかに間違っているか。
・「整理」こそが、一番大事なところです。
整理する方法を「アーカイブ」といいます。
アーカイブが確立されていなければ、
何を残して何を捨てるかという判断など、
できるはずがありません。
・アーカイブで考える基準は、
歴史的に貴重か否かだけです。
そして公文書管理においては「貴重か否か」の基準は、
「意思決定に関与したか否か」です。
意思決定に関与した文書は、すべて貴重なのです。
★コメント
あらためて、
文書の大切さを知った。
整理を極めたい。