◆ボブ・ウッドワード『レイジ、怒り。トランプ政権の総括』を読み解く


★要旨


・二〇二〇年一月二八日火曜日の午後、
オーバル・オフィスで行なわれた大統領日報と呼ばれる機密のブリーフィングで、
肺炎のような症状を起こす
謎のウイルスが中国で集団発生していることが議論にのぼった。


・五三歳で、弁護士・著述家のオブライエンは、
国際人質ネゴシエーターの経験があり、
トランプ政権では四代目の国家安全保障問題担当大統領補佐官だった。


・その重要ポストに就いてから四カ月にすぎなかったし、
自分のことを拳でテーブルを叩くような人間だとは思っていなかったが、
今回のアウトブレイクは本物の脅威だと強く感じていた。


・「その結論に賛成です」
国家安全保障問題担当大統領副補佐官のマット・ポッティンジャーが、
オーバル・オフィスの奥のほうのソファからいった。


・政権が発足した三年前から国家安全保障会議のスタッフだった
四六歳のポッティンジャーが異色の経歴の持ち主で、
そういう判断を下すのにほぼ完璧な資格があることを、トランプは知っていた。 
ポッティンジャーの警告は信頼でき、絶大な重みがあった。


・気さくで口が悪く仕事中毒のポッティンジャーは、叙勲されている元海兵隊情報将校で、
その職務の最盛期に、
アメリカの情報機関の欠陥について影響力の大きい報告書を共同執筆した。 


・中国が問題を秘密にして隠蔽する名人であることを、
ポッティンジャーはじかに見聞きして知っていた。


・ポッティンジャーは、
自分の情報源からの生情報は推測ではなく揺るぎない事実に基づいているので、
信頼できると確信していた。
新型ウイルスの綿密な調査を、
ポッティンジャーはすでに開始していた。

・電話の肝心な点は、トランプが
新型コロナウイルスについて詳細な知識があり、
早々と二月の時点で致死性が高いと述べたことだった。


・トランプとその大統領の職務とアメリカがそれに呑み込まれるのは、
その一カ月以上あとなのだ。



★コメント
トランプ政権の基礎情報を学べそうだ。
読み込みたい。


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