◆古川英治『破壊戦。新冷戦時代の秘密工作』を読み解く

★要旨


・私は特派員として2回、モスクワに赴任した。
その間、
ロシアが背後にいると
見られる事件が欧米で頻発した。


・ウラジーミル・プーチン政権は14年、
軍事行動の事実を否認しながら、
プロパガンダやサイバー攻撃を絡めた「ハイブリッド戦」でウクライナ領のクリミア半島を併合し、
同国東部への軍事介入をいまも続ける。


・欧米と対立を深めたロシアは、
各国の選挙に干渉、ネット情報の操作や、サイバー攻撃、
政財界人の取り込み工作などにより民主社会を侵すようになる。ヨーロッパを舞台に、
猛毒による襲撃事件や暗殺も相次いだ。


・私は闇の世界に引き込まれるように、
取材にのめりこんでいった。


・アメリカと伍する核戦力はともかく、
ロシアの経済規模は米国の10分の1以下、
日本と比べても3分の1に満たない。


・そんなロシアが世界をかき回し、
影響力を振るうのは、
ダークパワーによるところが大きい。 


・ロシア政府関係者も私の取材で、こんなことを語った。 
「まともな世界ならロシアは大国にはなれない。
しかし、秩序なき生き残り競争なら、
我々の方が(民主国家よりも)使える手段が多く、有利だ」


・アメリカに次ぐハードパワーを備える中国が、
ロシアのように秘密工作を駆使するようになれば、
衝撃は計り知れない。


・「新冷戦」と称される米中の覇権争いのカギを握るのは軍事、
経済力だけではなく、
ダークパワーかもしれない。


・ウクライナで親ロシア派の政権が倒れたことを機に、
プーチン政権はウクライナ領クリミア半島を武力で併合し、
同国東部への軍事介入に突き進んだ。
欧米は対ロシア経済制裁を発動し、
対立が決定的となる。


・これ以降、
ロシアは、軍事圧力とともにプロパガンダと情報工作、サイバー攻撃、
あらゆる工作により攻勢に出るようになった。
その戦術は「ハイブリッド戦」と呼ばれる。


★コメント
世界は、ダークなことがたくさんある。
凄まじい。
学んで、防衛体制をつくりたい。


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