◆ジェイソン・ハイランド 『外交官の使命。元駐日アメリカ代理大使回顧録』を読み解く
★要旨
・最終日、
私は日本政府の要職に就く尊敬する方たち数人と共に、
お別れの昼食会に出かけた。
・タイムリミットの存在は、
人の行動を確実に促してくれる。
・こうして私は5時30分という瞬間を迎えた。
・大使館のパソコンを閉じ、
オフィスを後にするとき、
私はアメリカ国務省の外交官としての長年の経験のすべてに思いを馳せた。
・中米に赴任したのは、
各地で内戦が激しく渦巻き、
アメリカ政府が共産主義者たちの反乱を
抑え込もうと躍起になっていた時期だった。
・その後、日本に赴任すると、
日米両国は貿易戦争の真っ只中にあり、
日本経済はバブル景気を謳歌していた。
・ソビエト連邦が崩壊し、各共和国が独立国家として再出発を図っていたとき、
私はソ連担当の部署に属し、
世界の戦略図が変貌していくのを目の当たりにした。
・さらに、オレンジ革命が起こる前までの数年間は、
ウクライナに住んでいる。
・バラク・オバマ大統領が歴史的な広島訪問を果たしたとき、
およびドナルド・トランプが2016年の大統領選で周囲を驚かす勝利を収めた瞬間、
私は首席公使としてキャロライン・ケネディ駐日大使の補佐役を務めていた。
・私は、実務家になるための教育を受け、
外交官として訓練されてきた。
そして、実際にそうなれるように努力し、
忠実に勤しむ日々を送ってきた。
・その間、イデオロギーによって動かされることはなく、ただただ職務の内容に従い、全力を尽くした。
様々な経験を通じて、得られた教訓も多かった。
・特に身に沁みているのは、
「現実とは、容赦のない教師のようなもの」
という実感だ。
・本書で明かされるのは、
外交がいかなるものなのかを私に強く教えてくれた
実際の経験や知識であり、また、
世界がどのように動いているのかについての見地である。
・それらを知ってもらうことで、
これまでのイメージとは異なるであろう「外交官の使命」
といったものを見てもらいたいと願っている。
★コメント
職業外交官の凄みを感じた。
やはり、外交は彼らのような裏方により、
しっかり支えられているようだ。
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