◆杉本貴司『ネット興亡記。敗れざる者たち』を読み解く


★要旨


・この国にインターネットが到来して30年近く。
突如としてやって来た情報革命という巨大な胎動に魅せられ、
数々の名もなき若者たちが名乗りを上げた。
 時は平成の世の幕開けと重なる。
バブル経済が崩壊し、失われた30年が始まった。


・日本人が奇跡の復興を誇りに思い、ジャパン・アズ・ナンバーワンと
言われた頃の自信を失いかけた時代に到来したのが、
インターネットという社会を一変させ得るテクノロジーだった。 


・本書で描くのは、
そんな混沌とした時代のうねりのなかで始まった新産業創生の物語である。


・栄光をつかみスポットライトを浴びる者たちを、世間は「時代の寵児」ともてはやし、
あるいは、「IT長者」や「成金」と心の中でさげすんだ。 
だが、多くの人たちは知らない。 


・そこにあったのは未開の荒野を切り開く者に
しか分からない壮絶なドラマだということを。


・パソコンやスマホの画面の中で毎日のように見かけるサービスは、
そんな隠されたストーリーを何も語らない。 
栄光、挫折、裏切り、欲望、志、失望、失敗、
そして明日への希望。 


・数え切れない感情が交錯するなかで、
ある者は去り、ある者は踏みとどまった。


・本書には数多くの「志士」が登場する。


・あたかも幕末の志士たちが無名時代に出会い、
天下国家の論をぶつけ合ったように、
インターネットの担い手たちも驚くほど互いに
影響を与え合う出会いを経験している。 


・それは偶然ではない。志が志を呼び寄せる磁力を発するのだと思う。


★コメント
ネットの世界は、面白い。
これからも、ドラマがあると思う。


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