◆上山明博 『プロパテント・ウォーズ。国際特許戦争の舞台裏』を読み解く


★要旨


・特許の歴史は、「創造と略奪」の歴史である。


・望遠鏡のガリレオ、白熱電球のエジソン、テープレコーダの井深大、
MSDOSのビル・ゲイツ。


・名前を挙げて恐縮だが、いずれも発明実業家として歴史にその名を残す人物である。
しかしこれらの人物は、
すくなくとも偉大な実業家ではあっても、偉大な発明家であると本当に言えるのだろうか? 


・あえていうなら、みずから発明したり独自に開発するには至らなかったものの、
そのかわりに特許制度を最大限に活用して大成功を収めた実業家である、とみるのが妥当だろう。


・特許権を行使して利益に浴するのは、先に列挙した人物以外にも、
じつに多くの場合が、発明家本人ではなく、その発明の価値をいち早く見抜き、研究開発費を投じることなく、
タダ同然で特許権を取得した実業家であることがほとんどなのである。 


・その意味で特許、つまり知的財産権の歴史は、知的創造をする者と、その知的財産権を使って富を得る者とによる、「創造と略奪」の歴史でもある。


・発明を保護する「特許権」、
生産性の向上やユーザーインターフェースなどのアイディアを保護する「実用新案権」、商品のシンボルマークなどを保護する「商標権」、
創作物などを保護する「著作権」などがある。


・これら「見えない財産」である知的財産権こそが、企業の起死回生の鍵を握る、と目されているのだ。 


・知的財産権は、個人や企業に権利使用料(ロイヤリティ)を、
国家にはその収入からの税収と国内の産業競争力の向上(技術貿易収支の黒字)をもたらす戦略資源でもある。


★コメント
改めて、特許の威力を知った。
学びたい。


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