◆渋澤健『33歳の決断で有名企業500社を育てた渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え』を読み解く

★要旨

・私は渋沢栄一の血は引き継いでいますが、資産はいっさい引き継いでいません。  



・というよりも、ここが栄一の立派なところである反面、
いまの時代を生きている渋沢家の人間たちにとっては非常に残念なことなのですが。


・栄一は500社ほどの会社の設立に関与しながら、その子孫に財産をほとんど残しませんでした。
子孫が多いということが理由かもしれません。
つくったのが会社だけではなかったので。


・私は、栄一は子孫に財産も残すことなく、
1931年にこの世を去ったと思っていましたが、
自分が40歳になって独立して会社を興したことをきっかけに、
実は、大切な財産を残してくれたことに気づきました。
相続税もかかりません。  
それが「言葉」です。


・道徳ばかりを重視していると、
「儲かる案件も儲からなくなる」かもしれません。  


・したがって論語と算盤は相反するものであり、
かつ人は少しでも多くの利益を欲するため、
商売繁盛を目指すうえでは、
どうしても道徳は無視されがちです。  
でも、そうではないというのが栄一の考え方です。


・いまの日本も、渋沢栄一が活躍した時代と同じように先が読めない、
難しい時代に入っていますが、大変革の時代には、若い人が活躍するチャンスが訪れます。  
現状を嘆いて立ち止まってしまうのはもったいない。


・渋沢栄一のように未来を信じる気持ちを強く持てば、きっといまの停滞ムードを吹き飛ばせるはずです。  
もちろん、強い気持ちがあったとしても、時には失敗などで心が折れそうになることもあるでしょう。


・そういうときにこそ、渋沢栄一が残した言葉に触れて、
未来を信じる力を取り戻していただきたいと思います。


★コメント
混乱の時代こそ、
渋沢さんの言葉が救いとなりそうだ。


★渋澤健
『33歳の決断で有名企業500社を育てた渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え』


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