◆立川談慶『教養としての落語』を読み解く
★要旨
・吉田茂元首相は、人の心をつかむ才能に溢れた人でした。
・彼の言葉は、表面的にはシニカル(冷笑的)でありつつも、温かな人情味を秘めていて、周りの人間を魅了し続けたそうです。
・その才能は外交の局面でも遺憾なく発揮されます。
・執務中、ほとんど席に着かず、室内を歩き回るのが常だったGHQのマッカーサーに対し、
吉田元首相は愛嬌を込めてこう声をかけます。
「まるで檻の中のライオンだな」
・そんな吉田茂が愛してやまなかったのが落語です。
・彼の落語マニアっぷりは有名で、
古今亭志ん生師匠(五代目)や桂文楽師匠(八代目)などを料亭にまで呼び、
落語をきいていたほどです。
・落語が彼の人間力、政治力に多大な影響を与えていたことは疑いようがありません。
・ その他にも、
「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一氏をはじめとする経営者などにも落語を日常的にきいている人が数多く存在しています。
・落語というのは、人の上に立つものにとって必要不可欠な、人の心をつかむ術を身につけるツールとなっているのです。
・落語は人間の本質をも教えてくれます。
私の師匠だった故・立川談志(七代目)は「落語とは人間の業の肯定だ」と看破しました。
・平たく言うと、「人間とは所詮、どうしようもないもの、なのだ」という意味です。
★コメント
やはり、落語は重要だ。
落語マニアを目指したい。
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