◆玉木俊明『逆転のイギリス史。衰退しない国家』を読み解く
★要旨
・本書は、なかなか衰退しないイギリスという国、そしてこの国を居住地とし、
さらには世界の他地域に移住したイギリス人の物語である。
・イギリスは、かつて世界を支配した国家であり、「日の没することなき国」だといわれていた。
・だが、現在では、コモンウェルスを維持しているとはいえ、ヨーロッパの西端に位置する島国へと変貌した。
・しかしよく考えてみるならば、その長い歴史のなかで、イギリスが、島国であった期間はじつは短い。
・ヨーロッパ大陸の国家の一地域であったり、世界に植民地を持ったり、それを失ったりする、波乱万丈の歴史があった。
・そもそも、イギリスは島国ではなかったからだ。
換言すれば、長期間にわたり、イギリスはヨーロッパ大陸の一部だったからである。
・世界最初の海洋民族であったフェニキア人は、イギリスのコーンウォール地方から錫を入手していたといわれる。
・だが、彼らはイギリスを植民地にしたわけではない。
・829年にはウェセックス王エグバートがイングランド王となるものの、
830年にはデーン人(デンマークを拠点としたノルマン人)がブリテン島侵攻を開始した。
・やがてデーン人は9世紀末にアルフレッドにより撃退されたが、イングランド北東部はデーン人の支配地(デーンロー地方)として残された。
・973年になると、エドガーがイングランド王として即位し、ここに正式にイングランドが王国として成立することになった。
・このように、明らかにイギリスとヴァイキングないしノルマン人の関係はきわめて強く、イギリスは、北海をまたぐ王国の一部として機能していたと考えられる。
★コメント
やはり、イギリスの歴史は面白い。
極めたい。
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