◆伊藤貫『歴史に残る外交三賢人。ビスマルク、タレーラン、ドゴール』を読み解く


★要旨

 

・本書は、過去三世紀間の国際政治史において重要な仕事を成し遂げた三人の外交家。
ビスマルク、タレーラン、ドゴール
の思想と行動を説明することにより、
リアリズム外交の実態を読者に理解していただくことを目的として書かれたものである。


・リアリズム外交は、バランス・オブ・パワー外交(勢力均衡外交)とも呼ばれる。
この外交のパターンは、紀元前5世紀にギリシャのトゥキュディデス将軍が
「ペロポネソス戦記」を書いた時から現在まで、基本的に変わっていない。


・『歴史に残る外交三賢人』として本書で
採り上げるビスマルク、タレーラン、ドゴールは、
国際政治におけるバランス・オブ・パワーの維持を目的として、
自国の外交政策と軍事政策を運営した人物である。


・彼らは個性的でダイナミックな人であり、
知的・文化的にも洗練されていた。

 


・三人とも頭が良くて討論能力に長けており、
しかも深い思考力を持つ人物であった。


・彼らはしばしば同時代の「思想の潮流」や
「圧倒的な世論」や
「既成の政治勢力」に対抗して、
バランス・オブ・パワー外交を実践するために
孤立を恐れず奮闘した勇敢な外交家であった。


・本書の構成は、ビスマルク、タレーラン、
ドゴールの順となっている。
しかし読者の方は、この順序を無視されてもかまわない。
読者がどの人物に関する章を先にお読みになっても、
本書は意味が通じるように構成されている。


・これら三人のうちで、
最もエンターテインメント・ヴァリュー(娯楽的な価値)が高いのは、
タレーランであろう。

・ヨーロッパには、ピカレスク・ロマン(悪漢小説)と呼ばれる文学のジャンルがある。
啞然とするような悪事をしでかす
悪者を主人公として、その人物の大成功と大失敗を描く波瀾万丈の物語である。


・タレーランも、スリル満点で波瀾万丈の人生を送った悪人であった。
彼は、自分が悪党であることを世間から非難されても平然としていた。
そのような「悪辣な政治家」が、ナポレオン戦争後の混乱した
敗戦国フランスを救うために大胆な忠国外交を実行したという史実が、
まるでピカレスク・ロマンのように面白いのである。

 


★コメント

圧倒的な人間力に満ちあふれ、

いろいろと見習いたい点が多い。

 

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