◆松田学『米中・知られざる仮想通貨戦争の内幕』を読み解く
★要旨
・おカネのウラといえば、
こと国際金融の世界についていえば、
オモテにはなかなか出てこない
様々な思惑や利権がうごめいているのは事実です。
・それが国際政治や
軍事など世界の動向を決める原動力に
なることもあります。
・ヘッジファンドが時には国家を巻き込み、
あるいは政府自らが
金融勢力と組んで、様々な戦略が遂行され、
特定の国家の命運を左右させる。
・この国際金融の世界に
新しく登場したのが 「仮想通貨」です。
・「仮想」というと、それこそ眉唾
もののおカネの話に聞こえてしまう方が
まだ多いようです。
・実体がないのに価格だけが思惑で
変動したり、
何百億円ものおカネが一瞬にして消えたり、
こんなものはとても危険で信用ならない、と。
・しかし、
現在ではこれが世界のウラ側で暗躍し、
これからの国際秩序の帰趨まで決めようとしています。
・かつて、
軍拡競争でソ連の体制を崩壊させたアメリカは、
冷戦体制の終了後、
戦略分野が金融
となっていた90年代当時、
自国の金融資本市場に
ナショナルフラッグを立てていた
日本の大蔵省
が主導する体制を崩壊へと導きました。
・現在は情報が最大の戦略分野です。
「ビッグデータ覇権」争いが世界規模で展開されている中にあって、
アメリカは、
情報に対してナショナルフラッグを
立てて囲い込む中国の変革を
どこまで狙おうとするのか。
・個人情報まで国家が管理し、
監視社会の強化に活用する中国は、
日米欧とは電子情報に関するパラダイムが
まったく逆です。
・日本はデジタルエコノミーの分野では
すでに中国の後塵を拝する以外に
なくなったと言われますが、
米中
の両大国の狭間にあって、
どのような道を切り拓いていくのか。
・私は、
インターネット革命の次なる革命として
世界的に進行していく
「ブロックチェーン革命」に
どう向き合うかということに、
日本の道を考えるヒントがあると考えています。
★コメント
この世界の動きは早い。
しっかり見極めたい。
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