◆島崎晋『覇権の歴史を見れば世界がわかる』を読み解く
(副題。争奪と興亡の2000年史)
★要旨
・覇権国家は必ず衰退する
・十九世紀から現在まで、
一貫して覇権国家の地位にある国は存在しない。
・イギリスはすでに
その座から陥落し、
アメリカは十九世紀段階ではまだその地位にない。
・ロシアには断絶期間があり、
フランスとドイツは浮き沈みが激しく、
十九世紀末から二十世紀前半の中国に至っては
列強の半植民地状態にあった。
・長らく覇権国家の地位にあったオーストリア、
オスマン帝国、大清帝国も
近代の到来直前に
下降線を描いた。
・大航海時代を席巻したスペイン、
ポルトガル、オランダにしても同様である。
・一代で崩壊したアレクサンドロス大王の
マケドニアは別として、
アケメネス朝やローマ帝国、
モンゴル帝国など広大な版図を築いた
超大国も衰退と滅亡を免れなかった。
・栄枯盛衰は仏教の観念だが、
現実を直視すれば、
世界共通の定理なのかもしれない。
・覇権国家が必ず衰退する要因として、
一番に挙げるべきは慢心であろう。
・驕り、過信、自身への過大評価と
言い換えてもよい。
・自分たちは神に選ばれた優秀な存在で、
他から学ぶべきも
のは何もないという声が多数を
占めるようになったらもう黄色信号である。
・覇権を築くまでには、
例外なく無理に無理を重ねてきているから、
時と場合に則したイノベーションを
重ねて続けないことには
現状維持さえままならなくなる。
★コメント
あらためて、
歴史を謙虚に学ぶ大切さを知った。
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