◆徳本栄一郎『エンペラー・ファイル。天皇三代の情報戦争』を読み解く
★要旨
・クラッシャーの自宅がある広尾で
何回か昼食を奢ってもらった。
・その時の話題は
過去の思い出が中心だったが、
日米の政財界の内幕や駐日米国大使館の
誰がCIA要員だったか、
初めて聞く戦後史の秘話が次々と飛び出し、
食事も上の空で聞き入っていた。
・だが正式な
取材ではないのでメモを取る訳にいかず、
別れてから近所の公園のべンチで
懸命に書き取ったのを覚えている。
・そういう会合が何回か続いたある日、
クリッシャーが何気なく、
戦後長らく昭和天皇の通訳を
務めた日本人に長時間インタビューした
録音テープを持っていると呟いた。
・その人物はもう亡くなっており、
自分も今さら記事にする予定もなく、
興味があるなら提供してもいいと言う。
・私は
その場で申し出を受け、
それが「真崎テープ」との出会いの
きっかけだった。
・それから数年間、
彼とは会う機会がなかったが、
不思議なことにこれ以降、世界中から私の元
に皇室を巡る新たな証言や資料が
相次いで寄せられるようになった。
・それはまるで磁石に引き寄せられる
ようでもあり、
私は情報提供者と連絡をやさず、
可能な限り赴き、
それらを入手していった。
・これらから浮かび上がったのは、
「象徴」であるはずの昭和天皇が、
まるで駆り立てられるように
国際情勢のインテリジェンスを集め、
また、
それを陰で支援するネットワークが
存在したという事実だった。
・そして米国や英国政府も、
あらゆるルートで皇室の内情を探り、
自らの国益のため利用しようとした。
・それは昭和から平成、
そして令和へと脈々と続く
歴史の裏のドラマと言ってもよい。
・長年、
宮中の通訳を務めた真崎秀樹は生前、
クラッシャーに天皇と世界の要人との
やり取りを明かしていた。
・そこからは共産主義への
警戒を隠そうともせず、
国際情勢のインテリジェンスを
求めた天皇の姿が浮かんだ。
★コメント
超ホームラン級の情報満載で
むさぼり読んでしまう。
歴史のダイナミズムを感じる。
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