◆岩田健太郎『絵でわかる感染症withもやしもん』を読み解く
★要旨
・実はここ数年、
アメリカでは感染症という専門領域は
人気を失いつつあります
・患者から病気をもらう危険がありますし、
給料が低いからです。
・アメリカでは心臓カテーテルとか、
消化管内視鏡とか、
そういうテクノロジーを持って
いる医者のほうが、給料が高いんです
・感染症屋なんて
せいぜい痰や、おしっこやウンチを
染色液で染めて顕微鏡で
観るくらいの技術しかありませんからねえ。
・でも、先日ぼくの師匠だった、
ニューヨーク市ベスイスラエルメディカル
センターのスタンレーヤンコビッツ医師に
会ったら、彼はこういっていました。
→「給料がちょっと低いくらいなんだ。
こんな楽しい仕事はないぞ、
どんどん新しい問題が生じ、
ずっと勉強しなければならない。
この仕事について本当によかった」
・アメリカ感染症界のレジェントである
ヤンコビッツ医師はすで
に70代になっていました。
・ぼくは彼の高い知性と
いつまでも尽きない好奇心
と向学心に感心しました
おれもこうでなくては、
とも思いました。
・一般向けの感染症学の教科書は
ほくが知る限り存在しません
・微生物学、薬理学、
免疫学の一般向け入門書はあるというのに。
・感染症学は微生物学、薬理学、
免疫学などを基盤とします。
しかし、感染症学は微生物学 「そのもの」
ではありません
・微生物学のターゲットは微生物です。
感染症学のターゲットは、
微生物が病気を起こした
「患者」にあります。
・微生物が患者にどのような病気を起こし
それをどのように診断したり
治療したり、予防したりするか
という実践的な学問が
感染症学なのです。
・感染症は我々の生活に
密接に関係しています。
皆さんがよくかかる(かもしれない)風邪も、
エイズのような
一種特殊な病気も感染症です。
・子宮顎がんや
肝臓がんといったがんも実は感染症です。
胃潰瘍や胃がんの原因も、
実はピロリ菌による感染症が原因なのです。
・21 世紀になっても、いや、
21世紀になってますます、
感染症は重要な領域なのです。
★コメント
あらためて、感染症の奥深さと
魅力について知った。
これを機会に学びたい。
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