◆岩田健太郎『麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか』を読み解く
★要旨
・たとえ、
微生物が体に入っても
病気になるとは限りません。
・はしかになったことのない人が
はしかのウイルスを吸い込むと、
ほぼ全例、はしかという病気になります。
・でも、同じように結核菌を吸い込んでも、
九割方の人は何も病気を起こしません。
なんて不公平なのでしょう、
感染症の世の中は。
・感染する経路も感染力もばらばら、
症状が出る場所もさまざま、
症状の強さもばらばら。
・同じ病原菌でも、
悪さをする場所によって、
引き起こす病気がちがいます。
その人の免疫カ(抵抗力)も大事です。
・抵抗力が弱ってくると、
普段は羅らない感染症になったりする
のです。
・「病原(微生物)に触れたからといって、
かならずしも感染しない」
「感染したとしても、かならずしも発症しない」
いう点は重要です。
・なんとなくわかりにくい、
はっきりしない、
すっきりしない。
これが感染症という病気の特徴です。
・ともかく、相当にあいまいで、
ファジーなのです。 ま、
だからこそおもしろいのですが。
・これだけあいまいな存在である感染症。
それは診療の難しさとも
つながっています。
・病原体を見つけるだけでは
治療ができないのです。
逆に、
症状があっても病原体が
見つからないこともあります。
・この症状に苦しんでいる
この人はいったい何の病気なのか。
感染症なのか。
たとえ感染症だとしても、
その原因の病原体は何なのか。
その原因微生物を殺し、
治療するためにどのような薬があるのか、
どのような方法がいいのか。
同じ病気でも治療法は患者に
よって多種多様です。
・感染症のマニュアル本も
たくさんあるのですが、
マニュアルだけでは通用しません。
・救いがあるとすれば、
感染症の世界にもちゃーんと
原理、原則、基本が存在するという
ことです。
・そして、
その基本を徹底的に押さえておけば、
大抵の感染症には対時できるのです。
・極端な言い方をすれば、
風邪をちゃんと、
原理原則に則って治せる医者ならば、
エイズにも新型インフルエンザにも
対応できます。
★コメント
これを機会に感染症の勉強したい。
人類は、いままでも、
これからも感染症と
付き合っていくことだろう。
★岩田健太郎
『麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか』
の詳細、Amazon購入はこちら↓
★岩田健太郎
『感染症パニックを防げ!リスク・コミュニケーション入門』
の詳細、Amazon購入はこちら↓
◆まぐまぐメルマガ『国際インテリジェンス機密ファイル』ご案内。
ご登録はこちら。
http://www.mag2.com/m/0000258752.html
世界のインテリジェンスに関する公開・非公開情報をお伝えします