◆橋下徹『政権奪取論。強い野党の作り方』を読み解く
★要旨
・有権者の望みを
「マーケティング」して政策を磨き、
地方から「変えられる」実力を示して
信頼を勝ち取り、
意見は多様でも最後はきちんと
「決める」強固な組織をつくる。
そうしておかなければ、
与党が何をしても「風」すら吹かない。
・自民党というのは、
政治信条やイデオロギーにこだわらずに、
融通無碍に多様な意見を取り込んでいく。
・党内に様々な考えの人がいて、
その落としどころとして出てくる政策は、
よく言えば配慮、悪く言えば妥協の産物。
・この「融通無碍さ」が、
自民党が国民に安定的に支持される理由の
ひとつになっていると僕は考える。
・楽を取れば、有権者の支持は取れない。
結局、野党は強くならない。
野党は、
地方の首長選挙でこそ与党と徹底的に闘って、
自分たちの首長を誕生させるべきである。
・そして首長の実行力を有権者に
実体験してもらいながら、
その地方議会で与党を形成するように
議員も誕生させる。
・野党の国会議員は、
まずは自分の選挙区で首長を
獲るように必死に政治活動をする。
・国会議員は自分が
当選するための活動はやるが、
その程度の活動では首長は取れない。
・いきなり数百の選挙区で
首長を獲ることなどできない。
党の力を考えて、
最初は数を絞り込みながらスタートする。
・お金の力に比べて分かりにくく
かつ各政治家が備えておかなければならない力が
人間関係力。
これぞ政治力の本質だ。
・これまでの貸し借りの中で
「この人がそう言うなら仕方がないか」
と思わせる力、
相手方にとって
頭が上がらない者に働きかける力、
正直、得体の知れない力である。
・しかし、この人間関係力を得るために、
政治家は日々人付き合いを重ねていると
言っても過言ではない。
★コメント
政治とは何か。
その本質のようなものが見えた。
ビジネスにも応用したい。
◆橋下徹
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