◆保阪正康『続、昭和の怪物、七つの謎。伊藤昌哉』を読み解く
★要旨
・「君は政治というものがわかっていない」
・伊藤昌哉が、
ベストセラーとなった『自民党戦国史』を
著したのは、1982年の夏であった。
・六百ページを超える大著なのに
多くの人に読まれたのは、
昭和三十年代、四十年代、
そして五十年代の自民党政治の内部を
赤裸々に語ったからである。
・あるときは伊藤が、
興奮して語ったこともあった。
「君は政治というものがわかっていない。
権力者という者が
どれだけ日々脅えてすごしているか、
それがわかっていない。
政治の教科書のようなことを口にするな。
私の本はそんな本ではない」
・伊藤は、
池田勇人首相の秘書官を
つとめていた。
・
昭和五十六年十二月二十七日頃から
翌年の一月十日頃までの間、
私と西村は東京、練馬
にある伊藤宅を訪れて、
連日五、六時間は話を聞いた。
・正月の三が日は休んだが、それ以外は
伊藤宅の応接間で政治の裏話を確かめ続けた。
・録音はすぐに速記に回し、
延べ11日間で、
高さ1メートル余の速記録ができあがった。
・伊藤は、自らのメモをもとに昭和三十年代、
四十年代の政局の裏話を語ったのだが、
記憶が鮮明で、
「その時田中角栄は宏池会にこういう形で
手をつっこんだ」とか、
きわめて
生々しく話すとに私は興味を持った。
・伊藤は田中が嫌いで、
宏池会に口を挟んでくるの
をなんども防いだという点を
くり返し強調したのである。
★コメント
政治の凄みを感じた。
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