◆伊藤隆『評伝。笹川良一』を読み解く
★要旨
・笹川良一は、
原田和尚のもとでは朝早くから
雑巾掛けをさせられるなど、
つらいこともあった。
・しかし、和尚が
『菜根譚』など漢籍の講義を
してくれたおかげで漢詩が好きになり、
後年、巣鴨の獄中で孤独を慰めることが
できたとも回想している。
・笹川は中学校へ行かせてくれなかった
校長や両親を恨んだが、
時が経つにつれて彼らの
「先見の明と深い慈悲心」に
感謝するようになったという。
・笹川の父、鶴吉は、
自宅や農地などの不動産のほかに、
かなりの額の国債、株券、預金などを
資産として残していた。
・それを受けついだ良一は、
その遺産を利用して、
大阪堂島で商品取り引き (米相場)を始め、
それに成功して短期間のうちに
巨富を得ることになった。
・この成功を足がかりにして
笹川はさらに株取り引きにも乗り出し、
ここでも成功をおさめた。
・若くして巨万の富を手に入れた笹川は、
さらに鉱山業にも進出し、
国際鉱業株式会社、愛国産業株式会社、
笹川鉱業所、森川ボーリング繋泉株式会社などの
社長、ないし役員を務め、
ここでもしばしば大きな利益をあげた。
・国家をはじめ、
すべての組織に必要なこととして笹川は、
この六つを繰り返し挙げている。
→「私はかねてより
勧善懲悪、優勝劣敗、信賞必罰、
適材適所、合理簡素化、少数精鋭。
これらが実践されていない
企業自治体は勿論如何なる組織も
必ず亡びると永年説いてきた」
・笹川良一という人物を
何という言葉で表現したら一番適切であろうか。
・政治家、右翼、A級戦犯容疑者、
モーターボート競走の創立者、
日本最大の社会貢献団体のトップ、
その他いろいろ考えても、
この人物全体を一語で表現する
適切な言葉が見あたらない。
・次男の笹川堯氏は「日本のドン」と
書いているが、これも胸にストンと落らない。
・要するに非常に毀誉褒貶の多い
「大きな」人物なのである。
★コメント
ますます知りたくなる人物だ。
研究したい。
★伊藤隆
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◆大下英治
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