◆齊藤貴子『肖像画で読み解くイギリス史』を読み解く
※要旨
・離婚を禁止していたローマ・カトリック教会から
離脱し、若い女と再婚したヘンリー8世。
その眼には、感情のかけらもない。
・「陽気な王様」 チャールズ2世を惑感わした美女、
ネル・グウィンとバーバラ・ヴィリアーズ。
・彼女たちの肖像画は、
王を夢中にさせたネルの愛らしさと
バーバラの色っぽさを十全に伝える。
・最初の本格的な英語辞典を生み出した
サミュエル・ジョンソンの姿からは、
彼の強烈な個性を窺い知ることができる。
・イギリスは歴史に学ぶことを重要視し、
数多くの肖像画を後世に残してきた。
肖像画を深く
知ることで英国史の本当の面白さが見えてくる。
・何度か身に覚えのあることだけれど、
頭のなかの輸郭はいつのまにか曖昧になっている。
・どんなに美しかろうと、
どれだけ強い印象を残す相手だろうと、
すべての記憶は必ず薄れ、
わたしたちの存在もろとも、
いずれ忘却の彼方へと消え果てる。
・この虚しさに抗うべく、太古の昔、
人類は肖像芸術というものを生み出した。
・力だけでは、 人も国も真に強く豊かにはなりきれない。
どうしたって後が続かない。
・世代から世代へと受け継がれ、
積もり積もった知こそがいずれ、
見えざる手となりこの世界を支え守りぬく。
・現代に生きるわたしたちでさえ
ようやくわかりかけてきたこのことを、
はるか9世紀の昔にひとり信じて疑わずにいられたのが、
アルフレッドだったといえそうだ。
さすがイギリスの歴史上ただひとり、
「大王(The Great)」と呼ばれるだけのことはある。
※コメント
肖像画からいろいろなことが
読み取れるようだ。
こういった分析の手法は
たいへん興味をそそられる。
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