◆ピーター・ナヴァロ『米中もし戦れば:戦争の地政学』を読み解く
※要旨
・経済成長のために必要な原油の中東からの輸送ルートは
太平洋地域の制海権を持つアメリカに抑えられている。
・空母と同盟国の基地を主体にした米軍に対抗するため
安価な移動式のミサイルで叩くという
「非対称兵器」 の開発を中国は進めてきた。
・南シナ海や尖閣諸島の海底に巨大な油田が発見された。
・南シナ海や尖閣を囲む第一列島線。
その内側の制海権を中国は握りつつある。
・歴史上、既存の大国と台頭する新興国が対時したとき、
戦争に至る確率は七〇%を超える。
・アヘン戦争から日本降伏までに中国が味わった恐怖
・1839年にイギリスとの第一次アヘン戦争によって始まり、
1945年の日中戦争終結まで続いた
この「屈辱の100年間」に中国は、
軍事支配、海上封鎖、領土の割譲、多額の戦争賠償金、
主権の侵害、 大量虐殺など、
現在の中国が恐れているものをすべて経験した。
中国が輸入する石油の70%はマラッカ海峡をとおる
・海上封鎖されれば中国経済は壊滅する
・しかし、中国の抱える海上交通路のジレンマは、
交通量が多く、しかも容易に封鎖され得るマラッカ海峡だけではない。
・世界一の原料消費国である中国は、
石油の他にも、
アフリカや南米など遠方の大陸から
アルミナ、セメント、銅、木材、
ニッケル、鉄鉱石など膨大な量の資源を輸入している。
・中国の狙いは南シナ海の天然資源である
・こうした経済的・安全保障上の重要性を考えれば、
南シナ海が激しい紛争の中心になっていることも驚くには当たらない。
・米中戦争の引き金や火種になりそうな場所は、
少なくとも二カ所ある。
・世界一高い法人税のせいで米国の金と技術が流出している
※コメント
米中関係の今とこれからを分析する上で
欠かせない一冊だ。
膨大な情報量だが、読み込みたい。
★ピーター・ナヴァロ
『米中もし戦れば:戦争の地政学』
の詳細、amazon購入はこちら↓
◆まぐまぐメルマガ『国際インテリジェンス機密ファイル』ご案内。
ご登録はこちら。
http://www.mag2.com/m/0000258752.html
世界のインテリジェンスに関する公開・非公開情報をお伝えします。