◆田中英道『高天原、大和は関東にあった!東京の歴史』を読み解く

 


※要旨

 

・現在、東京に皇居があり、
首都が置かれていることには必然性があったわけです。


・太田道灌が城を築く地として、
徳川家康が幕府を開く地として江戸を選んだのは、
偶然でも肥沃な平野だからという理由だけでもなかったのです。


・もうひとつ、関東の優位性を考える上で、
あまり指摘されてはこなかったものの、
私がその重要性を強調したい要素に「富士山」の存在があります。


・もちろん、山があるところでは山を仰ぐわけで、
チベット人などと同様に、
日本人も山に聖なるものを感じてきました。


・高い山を仰ぐときに初めて超越的なもの、
神を感じるというのは自然信仰の原則のひとつなのです。


・東京人にとっては、そういった信仰の対象となる山が
いつも見えている富士山だったということです。
その富士山はどのような意味を持ち、
どのような存在としてとらえられてきたのでしょうか。


・富士山の見える場所が日本の中心


・その姿が見えなくてもこれほど信仰される神の山ですから、
実際に富士山が見えることは、
さらに大きな意味を持ってきます。


・富士山が見えるという理由だけで、
その土地は富士の神域と考えられるのです。


・つまり、人々が常に富士山を仰いでいることによってその加護を受け、
その信仰圏のなかにいるという安心感を
得ることができる関東一円の地域は、
富士山によって守られている特別な土地なのです。

 

・やはり本書で触れたフランスの文化人須学者レヴィ・ストロースが、
日本の神話は歴史と
結びついている稀有な例だと語っています。


・東京は、
まさに東の天照大神のおられる太陽の昇る地方、高天原の一角にあったと
想定することも決して無謀ではありません。


・天照大神のおられる、太陽が
日本列島に昇る地方に東京があるということになります。
その地方を、人々の、天の原なる富士山への
崇敬の念「富士山信仰」が守りつづけてきたのです。

 


※コメント
大胆な仮説であっても、
そうなのかな、と思わせる
田中氏の筆力にうなってしまう。
いろいろな気づきを与えてくれる。


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