◆寺谷弘壬『ロシアン・マフィア:旧ソ連を乗っ取った略奪者たち』を読み解く
※要旨
・ソ連時代有数の軍港であったバルト海に
面したクライペダ港などは、
さしずめこのチェチェシ・マフィアの
石油積み出し港になっている。
・マフィアは「バルト海のあらゆる港をすでにおさえている」し、
なかでもチェチェン・マフィアは
「このクライペダ港をおさえて、
油をグローズヌイから外国へ
送り出す拠点にしている」
・極東での裏商売はバルト海とちがって、
木材や地下資源の他に
海産物(カニやエビやウニ)の輸出と
日本中古車の輸入である。
・どちらも半非合法、あるいは違法すれすれに
行なわれている貿易で、
輸出の方はロシアン・マフィアがおさえているが、
日本中古車の輸入は、もともと旧ソ連で
自動車の密売を手広くやっていた
チェチェンマフィアに一日の長がある。
・国営であろうが、民営であろうが、
ほとんどの企業がマフィア組織と手を組まなければ、
いまのロシア・旧ソ連ではやっていけない。
とくに、民営企業は、
原材料の搬入から製品の販売まで
マフィアの手助けが必要なのである。
流通・情報ネットワーク
カマスのトラック
・民営企業は言うまでもなく、
国営企業でもマフィアに輸送を依頼する。
信頼できるし、何よりも早い。
とくに鮮度が売りものの生鮮食料品や
生花・生野菜は、
マフィアの輸送に頼らざるをえないのだ。
そのために、
ロシア国内のトラックの新車のほとんどは、
マフィアに買い占められてしまう。
・エストニアは中継点
・エストニアは、バルト三国の中でも、
西側の企業や銀行がかなり入り込んでいる国だ。
とくに、フィンランド語とエストニア語とは
ほとんど同じなので、フィンランド経済の進出がめざましい。
※コメント
ロシアのいろいろな側面がみられて面白い。
それれの国には、やはり舞台裏がある。
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