◆本橋信宏『全裸監督:村西とおる伝』を読み解く
※要旨
・「前科七犯、借金50億円」が
この男の枕詞になって久しい。
・村西とおること草野博美。
「AVの帝王」というもう一つの枕詞とともに、
この男の半生はいまも流転しつづけ、
多くの人々がスペクタクル映画を観るかのように
強い関心をもっている。
・村西とおるが歩いた後に
数々の逸話が伝説となって刻まれている。
・英語教材セールス売上日本一位を樹立。
ビニ本・裏本製造販売で全国指名手配されながら
巨万の富を築き上げる。
・読書家の村西少年は、福島の工業高校時代、
武者小路実篤、山本周五郎、ドストエフスキー、
トルストイ、富島健夫、島田一男、松本清張、
ニーチェ、マルクスと手当たり次第に乱読していった。
・2時間も話しっぱなしにならなくても、
面と向かって20分でも延々と話しつづければ
たいていの人間は思考力を麻痺させる。
・村西は、マインドコントロール・テクニックを用いて
応酬話法に昇華させていたのだった。
・村西とおるが、ゾーンに入り出した。
・猛烈な集中力と気が遠くなるような練習量、
そこから得た本人にしかわからない成功体験を
体感として会得する。
それが「ゾーンに入る」だ。
・村西とおるも、映像コンテンツを乱作し、
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる路線を維持しつづけた結果、
仕事の勘が心身に染みつき、
視聴者が求める映像づくりのコツを会得したのであった。
・人間のドラマは、
一代で終わるのではなく、何代も何代もつづく。
・ゼロからスタートした村西とおるは、
つくれどもつくれども売れない監督時代を過ごしてきた。
・あの時期は舞い込む注文も数えるほどしかなく、
監督失格の烙印を押されたようなものだった。
海が割れる瞬間をこの男は身をもって体感してきた。
1日数千本単位で注文が来るときが来たのだから。
・私はこの書の一つのテーマでもある質問をしてみた。
「振り返ってみてどうですか、これだけの波乱に富んだ半生を」
村西は、しばらく考えていたが、
またいつものように千変万化の言葉を発しだした。
「そうだなあ、また同じ人生を歩むんだろうな。
振り返ってみるとラッキーな人生だったよ。
人に恵まれ、運に恵まれ。
命ここまで長らえることができて
感謝の言葉しかないよ」
「なぜ女を美しいと思うかというと、死ぬから。
死があってこそ、性のたぎりがある、
その究極がエロスだろうと、ね。
だから生きるんだよ。
永遠なんてくそ食らえだよ。
どう?ナイスだろ」
・物語はまだつづいている。
※コメント
すさまじいまでの波乱万丈な人生だ。
彼から学び取れることは、
あるのだろうか。
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