◆山田雄司『忍者の精神』を読み解く
※要旨
・日本人は「道」が好きである。
茶道、華道、書道、武道など、
さまざまな分野での「道」が形成されている。
・その意味するところは、
単なる個別分散化された分野での「術」ではなく、
求道者のごとく精進し、
精神性を伴って体系化されることによって
初めて「道」を極めることができるとの考えが
あることによると言える。
・『徒然草』を見てみると、次のように、
さまざまな「道」が記されていることに気づく。
→人としては善行を自慢せず、
人と争わないことが「徳」である。
他人よりすぐれていることがあるのは、
逆に大きな短所である。
→ひとつの道にも本当にすぐれている人は、
自分自身の欠点を明らかに知っているため、
常に満足することなく、
ついには何事でも自慢することがないのである。
こうした記述は忍術書にもしばしば見ることができる。
・人に名が知られるようでは、
本当の達人の忍者とは言えないのである。
ましてや自分はこのようなことをしたとして
誇ったりするのは、忍者として全く評価されない。
・一つの仕事を成し遂げたら、
その功績にしがみつくのではなく、
また新たな仕事に取り組むという、
一流の仕事人であることが大事なのである。
・多くの人と知り合いとなり、
季節ごとの贈り物をするのを忘れずにして、
常に連絡をとって関係を保っておくことが大事である。
・そのためには、各地をまわって
新たな知り合いを作ったり、旧知の人のところを訪れて、
関係を深めたりする必要がある。
・忍者は厳しい修行を積み、
何事があっても「忍」の一字で耐え、
生き抜くことが求められ、
強い精神性を持ちあわせていた。
※コメント
改めて、忍者の凄み、本質を知った。
精進したい。
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