◆西鋭夫『秘録・日本占領:マッカーサーの犯罪。上巻』を読み解く

 

 

※要旨


・日本の教科書は、
敗戦までの日本政府による国定教科書から
占領軍総司令部の定める教科書へと
書き換えさせられた。


・これが勝者の史観を敗者に強制したものであったことは
占領軍自身の極秘文書が克明に物語っている。


・本書は3部門からなっている。
第一部は日本政治、経済体制、つまり、
国家としての日本をマッカーサー司令部が、
いかに解体していったか、
を中心に扱われている。


・第二部では、
日本精神の解体作業のため、
日本の教育制度に対して行った総司令部の、
いわば生体実験の報告書である。


・第三部は、
サンフランシスコ平和条約の成立経過を通して
占領政策の変更の軌跡を追った。
日本独立の、講和条約の代償は何だったのか。


・政治と教育という形で明確に分けて論じたが、
各々の部門は複雑に相互に関連し合っている。


・政策を立案して、それを日本政府に実施させたのは
アメリカ人たちであった。
彼らの政策決定の具体的な基礎となったのは、
アメリカ人たちによる日本の現実についての
理解であり評価だった。


・したがって本書の基礎的資料は
占領中に書かれたアメリカ側の
公式、非公式文書である。


・米国政府は恒久的に食糧援助を続けることは
不可能であることを知っていた。
日本人は自分自身で徹底的な経済耐乏計画という
重荷を背負わなければならなかった。


・しかし経済復興を示すものは
何も東京では起こらなかった。
というのは、マッカーサーが習慣的に
ワシントンからの政策上のいかなる
具体的勧告にも抵抗したからだった。


・彼は自分が日本の状態を一番よく承知している、
と思っていた。
しかし彼は、日本により多くの食糧を送ることを
せっついていただけで、
ワシントンには情報を提供しなかった。


・マッカーサーとワシントンの政策立案幹部との
意思疎通の欠如は、
すべてがマッカーサーのせいではなかった。


・実際にはワシントンの人々の畏敬と尊敬が
彼の超然、ときに傲慢な行為をあおったのだ。

 

 

※コメント
過去の機密文書を読める力をつけていきたい。
その先に何かが見えてくる。

 

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