◆中西輝政『明日でもいいことは今日やるな:戦略的情報行動学』を読み解く(その1)

 


※要旨


・明日でもいいことは、今日やるな。


・即断即決型のシーザーは、じつは「遅断遅決」だった。


・自分の得意分野の検索で情報源を試せる。
「土地勘のある分野」で定点観測すれば
情報の質や変化がわかる。


・必死になれば情報感度も高まる。
日本人の情報音痴は、
国家の主権死守の気概が薄いからである。


・ブーム情報には早く乗って早く降りろ。


・「今日できることは明日に延ばすな」
という勤勉の哲学それ自体は尊いもの。
しかし、それだけに徹すると、
「戦略的思考」を見失い、
それが情報軽視の「拙速」につながりやすい。


・その意味ではむしろ
「明日でもいいことは今日やるな」
という姿勢のほうが、
情報を軽視しない「戦略的思考」
にかなっている。


・「戦略的思考」とは、一口でいえば、
つねに当面の目標を強く意識して
可能な手段を考え、
手を打っていく行動の仕方ということだ。


・イギリス人にとっては
場合によると明日に延ばすほうがよい、
とする柔軟さを尊ぶ。
これは英国人の一つの哲学だ。


・わたしたち日本人でも
いいアイデアが浮かばないときは、
そこで悩むのをやめ、翌日もう一度
考えてみると前日には思い浮かばなかったような
アイデアが浮かんでくることがある。
その間に新たな情報が入ってくる。


・いまの日本人にとって、
この「一晩置く」という感覚が大切だ。
英国人は、急に重要な決断が迫られたとしても
けっして即断はしない。
一晩置いて翌日あらためて判断を下すのがよい、
と子どものころから教え込まれる。
「明日できることは今日やるな」の精神だ。


・英国人の行動指針である
「情報は早く、行動は遅く」
の本当の意味がここにある。
ビジネスなどにもそのまま当てはまる。

 

 

※コメント
あらためて日本人が
学びたいコンセプトがここにある。
より繰り返し読み込みたい。

 

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