◆中西輝政『世界史の教訓:日本人として知っておきたい』を読み解く
※要旨
・世界覇権の文明史。
アングロサクソンはなぜ最強なのか。
・ヨーロッパの田舎国が生み出した300年続く「支配の論理」。
・「アメリカの覇権」を正確にいうなら、
「アングロサクソン(英米)の覇権」ということになる。
・ローマ帝国の崩壊以来、
ヨーロッパではフランス、イタリア、スペインなど
ラテン系の国が勢力を誇り、
イギリスは長く「片田舎の島国」に過ぎなかった。
・では、なぜイギリスは勝者となったのか。
その鍵となったのは、3つの力によるものだった。
それは、金融力、情報力、海洋力である。
・英国が覇権国家となるきっかけは、
なんといっても1588年、スパイン艦隊を破った
「アルマダ海戦」である。
・堂々たるスペイン海軍に対し、
イングランド海軍はの実態は、
いわば海賊の寄せ集めだった。
・そして、この海戦の最大の勝因は、
じつは海軍力ではなく、
ヨーロッパ大陸に張り巡らされた金融ネットワークを
駆使した情報工作にあった。
・金融と情報を重視し、
それらを互いに関連させて駆使することで、
アングロサクソンは覇権を手中に収めていった。
そして島国でもあり貿易国家でもある英国(そしてアメリカ)が
力を注いだのが「海洋覇権」の確立だ。
・じつは、「自由と解放」の論理こそ、
300年近く続くアングロサクソンの覇権の
もっとも核心的にある秘密なのだ。
・アングロサクソン文明の「秘中の秘」の特徴は、
「偽善」である。
アングロサクソンの「自由と開放」も、
みんなの利益を尊重しているように見えて、
実際には自分たちの利益の最大化に
つながるよう巧妙に仕組まれている。
・誰であれ自己利益の極大化は当たり前だが、
アングロサクソンのモラルでは、
それを露出させてはいけない。
とにかく「隠す」ことが大切なのだ。
だから普遍的な価値観が、
ことさら強調されるわけだ。
・イギリスの知恵と「悪知恵」。
それは、
早く見つけ、遅く行動し、粘り強く主張し、潔く譲歩する。
※コメント
すさまじいまでの国際社会の舞台裏がみえた。
ますます、深く知りたくなった。
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