◆コリン・ウッダード『11の国のアメリカ史(下巻)』を読みとく
(分断と相克の400年)

 

 


※要旨


・独立戦争後、4つのネイションは
アパラチア山脈を越え、オハイオ川や
ミシシッピ川流域を取り込んで
西へと拡張していった。


・ニューイングランドの人々は
土地を求めて西進せざるを得なかった。


・ヤンキーの中西部の中心に
1914年に創設されたヘンリー・フォードの
英語学校があった。
そこではフォードの移民労働者が
単に英語だけではなく、歴史や倹約、
清潔さ、時間厳守といった
ヤンキーの価値観を教えられた。


・ハーバード大学、エール大学、
その他のヤンキーの教育機関の歴史家は、
学生が祝うべき架空の「国民的」歴史を
巧みに作り上げていた。


・そこではピルグリムの航海、
ボストン茶会事件、また民兵やポール・リヴィア、
ジョニー・アップルシードといった
ヤンキーたちの重要性が強調されている。


・19世紀末には、極西部の連邦下院議員は、
ヤンキーやニューヨークあるいは
サンフランシスコ拠点の鉄道や鉱業会社、
牧畜や材木業者によって買収され、
報酬を受け取っていたため北部同盟と
足並みをそろえて投票した。


・しかしニューディールや第二次大戦や
冷戦の間、連邦政府の支出によって、
空港、高速道路、ダム、灌漑や用水事業、
研究実験施設、軍事基地、アカデミーや研究機関、
多くの軍需産業工場が作られ、
極西部地域を変貌させた。


・本書の議論を手短に概観すれば、
地域的な特色をもつ個別のネイションの文化や
思想を重視し、
16世紀末のアメリカ大陸への入植から
21世紀初頭までのアメリカの歴史を
4部に分けて描いている。


・北アメリカの歴史を近年これほどまでに
ユニークかつ一貫した視点から通観した
書物は多くない。


・6つの個別に戦われた解放戦争の総体が、
アメリカ独立戦争の実相なのであり、
解放戦争の結果創設された連邦共和国は
文化地理的に極めて不安定な土台の上に
構築されていた。

 


※コメント
まだまだ知らないアメリカの歴史を
知ることができる。
興味は尽きない。
学ぶ範囲を広めたい。

 

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