◆出光佐三『私の履歴書』を読み解く
※要旨
・私の生まれたところは福岡県宗像郡。
門司との間に城山トンネルがあるが、
そのトンネルを出たところの赤間というところだ。
・私の育った町は特殊な土地柄で、
宗像神社という有名な神社があった。
私はそのご神徳を受けたと考えている。
・そういうことで非常にいい恵みを
受けて育ってきていることは間違いない、
と思っている。
・私はいま神社の復興をやっているが、
神というものを今の人はバカにしている。
私どもにはバカにできない事実がたくさんある。
それは私の会社は災害を一度も被っていない。
・戦時中、あれだけ中国から満州、朝鮮、
台湾、南方とほとんど全域に1000人もの人が
働いていたのに、一つも戦禍を受けていない。
・上海の倉庫の近くに爆弾が落ちたが、
倉庫の外側に落ちて破裂したので
倉庫は助かっている。
そういったことは数え上げれば際限がない。
・理屈はいろいろつくかもしれないが、
社員は神のご加護と信じているんだからしょうがない。
また信じないわけにはいかないだろう。
・古歌に、
「心だに誠の道に叶ひなば祈らずとても神や護らむ」
とあるが、
私のところでは神様を祀ってあって
私はこれを一応おがむ。
・すると若い社員が入ってきて
どういうわけで神様をおがむのかと
質問する。
それから私は説明してやる。
→「君らは3年か5年大学にいったために
うぬぼれ過ぎている。
そして人間が完成したように思っているが、
人間というものは実は何も力はないのだ」
→「ここの会社に入ったならばまず俺は大学を出た、
卒業したという気持ちと卒業証書を捨てろという」
→「人間社会の人情の複雑な中に飛び込んで、
その中で鍛えて鍛えて鍛え上げていくところに
人間としての偉さが出てくる。
苦労をすればするほど人間は完成に近づくのだ」
→「私は神様をおがむが、
そのときはただ無我の状態に入るのだ。
家庭では神様と仏様を拝むし、
一日に何回か無我無心の状態に入る。
それは非常に尊いことだ」
→「どうぞ金儲けさせてください。
いい思いをさせて下さい、
というようなことを頼んだことはない。
無我無心になる、これだ」
※コメント
何かに祈ることの大切さを知った。
どんなものでも
信じるものがあると強い。
★出光佐三『私の履歴書』
の詳細、amazon購入はこちら↓
★出光佐三『人を動かす100の言葉』
の詳細、amazon購入はこちら↓
◆まぐまぐメルマガ『国際インテリジェンス機密ファイル』ご案内。
ご登録はこちら。
http://www.mag2.com/m/0000258752.html
世界のインテリジェンスに関する公開・非公開情報をお伝えします。