◆大下英治『幹事長秘録』を読み解く

 


※要旨


・実力派の凄腕幹事長には
2つのタイプがある。


・一つは、
「ナンバー2でありながら総理総裁を脅かす存在」だ。
これは明らかに次の宰相を目指す意志と
企図をもって行動する。


・田中角栄は断言した。
「与党政治家として最高のポジションは、幹事長だ」


・「幹事長は、黒子の親玉みたいなものだな」
と、与党幹事長を三度歴任した小沢一郎は吐露する。


・幹事長は、
与党の国政選挙を取り仕切る公認権を持ち、
党の資金と人事、情報調査、国会運営、
さらに連立を組む他党との交渉窓口になる。


・総務会長、政調会長とともに、
党三役として総裁を補佐する。
党則上、総裁に次ぐ事実上のナンバー2であり、
党務全般を幹事長が握る。


・幹事長の最大の仕事は、
選挙活動を指揮し、勝利することである。


・もう一つの幹事長タイプには
「宰相を目指さず、黒子の参謀に徹し実権を握る」巨魁も
永田町には存在する。
かの中曽根が
「三木武吉以来の大物」と評した金丸信、
野中広務、そして二階俊博などが代表例だ。


・金丸信は、田中角栄に師事。
建設大臣、国土庁長官、防衛庁長官を歴任。
国会対策委員長を4度務め、その寝業師ぶりから、
与野党のパイプ役として
調整のうまさには定評があった。


・青木幹雄は、加藤紘一との会食で
注文をつけるように言った。

「いつまでも評論家でいたら駄目だわな。
森政権に入って汗をかき、
泥をかぶるようでなきゃ。
もっと大人になんなくちゃいかんわな」


・青木幹雄は、
竹下登元首相の秘書から政界に出馬した。
用意周到さも、竹下流だ。
極秘会談は、いつも必ず二人だけで行う。
もし、その会談があとで外部に漏れても、
青木は「知らない」としらばっくれる。
そうすれば、会談相手も、
その会談を認めるわけにはいかない。

 


※コメント
日本人の泥臭い良さが、
幹事長には残っている。
いまこそ、そのアナログ方式を学びたい。

 

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