◆渡辺惣樹『誰が第二次世界大戦を起こしたのか』を読み解く(その1)
(副題:フーバー大統領『裏切られた自由』を読み解く)

 


※要旨

 

・本書は、渡辺惣樹が自身の翻訳した
『裏切られた自由』(ハーバート・フーバー)の
主要な論点を解説し、同書の記述をもとに
第二次世界大戦の真実を浮き彫りにするものである。


・真珠湾攻撃の報が伝わったとき、
フーバー元大統領には攻撃そのものへの驚きの
感覚はなかった。
ルーズベルト大統領がついに何か「やらかしたな」
という感触を持ったのである。


・フーバーは、ルーズベルトの外交の実態を
明らかにしなくてはならないと、
真珠湾攻撃の報と同時に決めたのである。


・そして同時に、これからルーズベルトが
進める外交についても注意深く観察することが
必要だと考えた。
こうしてフーバーの長い戦いのような
情報収集作業が始まった。


・フーバーの作業は20年以上にわたって続けられ、
最終原稿をほぼ完成させたが、
出版を目前にして彼の命が尽きた。
(1964年、90歳)


・残された原稿を歴史家のジョージ・ナッシュが
フーバーの構想に近いと思われる構成で再編集し、
2011年にようやく出版にこぎつけた。


・フーバーはスタンフォード大学で
鉱山学を学んだ技術系の人物であった。
それだけに歴史の細部を疎かにしなかった。
同時に一次資料を重視した。


・ルーズベルトの進めた外交の全貌を
なんとしても正確に把握し、
それを世に知らしめたかった。
その気持ちが『裏切られた自由』を大著にした。
原書は目次部分、
編者による序文を含めると1078ページである。


・筆者もフーバー同様に歴史は細部に宿ると信じている。
日本の戦後教育を受けた者にとっては
驚くべき事実が、フーバーが見逃さなかった歴史の細部に
ちりばめられている。
ぜひ、ゆっくりと時間をかけて
それらを読み取ってほしいと思っている。


・本書は大著を読み解くためのガイドブックである。
『裏切られた自由』を読了してから読んでもらっても
構わない。
大著に挑む前に一読してもらっても構わない。


・いずれにせよ、
『裏切られた自由』に言及せず、
あの戦争を語ることはもはや不可能である。

 

 

※コメント
久しぶりに膨大な量の本に出会った。
昨今の手軽にノウハウを知る本しか
読んでいなかったが、
このような骨のある本に触れると
武者震いする。

 


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