◆広瀬隆『世界金融戦争:謀略うずまくウォール街。下巻』を読み解く

 

 

※要旨


・ロシア富豪の資産をつくりだす石油とガス。


・かつて、ホドルコフスキーは、
2002年に38歳で、
ロシアで最も大きな利益をあげる
石油企業ユコスの最高経営責任者で
実質的なオーナーの大株主として
君臨していた。
当時、4000億円の資産家だった。


・ホドルコフスキーは、
共産党の若手リーダーだったが、
1988年に官僚ポストを投げ捨てて、
貿易会社を設立。


・1990年にはメナテップ銀行を設立して
通貨、砂糖、石油、穀物の貿易で資産を築き、
同時に持ち株会社ロスプロムを通じて
産業支配に進出した。
政府の経済顧問となり、
混乱期のソ連政府中枢に
コネクションを持ったのである。


・カスピ海周辺で展開される利権争奪戦がある。
油田とパイプラインの実情を理解するには、
ロシアでのルクオイルの役割を
知っておく必要がある。


・シティグループは、
新生ロシアで金融機関として
名乗りを上げた銀行である。
これだけの広い世界から人材を集めて、
バンカーたちにホワイトハウスの政策が
事前に分からないはずはない。


・ホワイトハウスもこれらの人間から、
大量の現地情報を集めていた。


・ウォール街の金融・証券投資業界では、
石油人脈コネクションによって
事前情報を入手する作業を昔からの習いとしてきた。


・シティグループに負けじと
J・P・モルガン・チェースでもこのような人材を欠かさない。
石油プロジェクトの実質的な評価を下すベクテル・グループは、
CIAをしのいでその道の第一人者を誇るプロである。
ベクテル・グループ総帥のスティーヴン・ベクテルが
モルガン重役だった一家の伝統を受け継ぐ。


・アメリカが群を抜いて特徴とするのは、
最後の
「軍事・石油・金融・政治の人脈が一本化して動く」
というところにある。
アメリカの軍事行動にただちにイギリスが追従するのは、
両国が共通して保有する利権のためである。
石油と金属資源の豊かな土地は、
ほとんどが紛争に巻き込まれてきた。

 

 

※コメント
世界の裏事情を知るには
やはり英語力を駆使して、
英語の現地情報を入手する必要がある。

 


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