◆広瀬隆『世界石油戦争:燃えあげる歴史のパイプライン。下巻』を読み解く

 

※要旨


・イギリス人がなぜ中東に深く関与したかを知るには、
歴史を正確にたどらなければならない。


→アラビア半島のイブン・サウドは気づかなかったが、
彼の周囲には、
イギリス人の好きな油の匂いが立ち込めていた。


・ロイター男爵とチャーチル軍団。


・1872年、
ユダヤ人の通信王ジュリアス・ロイター男爵が
4万ポンドを支払って、
カジャール朝ペルシャ帝国政府から、
ペルシャ全域における石油などの
鉱物の独占採掘権を獲得した時から、
中東の石油争いが始まった。


・中東、湾岸、北アフリカのイスラム諸国において、
現在の国家や体制が確立したのは、
すべてイブン・サウドによるサウジアラビアの建国の後、
1932年以後の出来事である。


・レバノンは、地中海の楽園として
ヨーロッパ人のリゾート地になった過去の歴史から、
イスラム教徒とキリスト教徒の社会が
複雑異質な世界を持ち、
イスラム金融の拠点となっている。


・同様にフランスの支配が続いた、
天然ガスと石油の宝庫である北アフリカのアルジェリア、
リビア、チュニジア、モロッコにも、
まだ足を運んでいない。


→それは、フランスの石油メジャーであるフランス石油と
エルフ・アキテーヌの実像と
軍事コネクションが落ちている、
ということである。


・現在、中東イスラム諸国の亀裂の底に
ひそかに隠れている問題は、
国際的な金融テクニックにある。


・中東のオイルブームのあと、
現在はそれが湾岸のオイルマネーを吸い上げる
ウォール街とシティへの投資メカニズムに
姿を変えている。
混乱の原因は、
やはりわれわれの現代生活のほとんどを支える石油
という資源にある。


・19世紀にロックフェラーという人物が登場し、
なぜ全米最大の財閥になったのか。
それは、石油が金になる商品だからである。
チャーチルがそれを軍事力に利用した。


・ヨーロッパでは、
ノーベル兄弟とロスチャイルド財閥が
バグー油田から莫大な資金を得た。

 


※コメント
世界史もさまざまな裏があり、
国際関係も複雑怪奇だ。
それらを少しでも
理解できるようになっていきたい。

 

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